午後は講義がなかつたから、一白舎を出ると二人で、近所の宮裏に下宿してゐる久米の所へ遊びに行つた。
久米は我々以上のなまけ者だから、大抵は教室へも出ずに、下宿で小説や芝居を書いてゐたのである。
行つて見ると、やはり机の側に置炬燵を据ゑて、「カラマゾフ兄弟」か何か読んでゐた。
午後は講義がなかつたから、一白舎を出ると二人で、近所の宮裏に下宿してゐる久米の所へ遊びに行つた。
久米は我々以上のなまけ者だから、大抵は教室へも出ずに、下宿で小説や芝居を書いてゐたのである。
行つて見ると、やはり机の側に置炬燵を据ゑて、「カラマゾフ兄弟」か何か読んでゐた。