実際氏は、小説や評論を書く合ひ間に、根気よく紀行文を書いてゐた。
いや少し誇張して云へば、小説の多くも紀行文で、その中に Venus Libentina の信者たる男女を点出したものに過ぎなかつた。
さうしてその紀行文を書いてゐる時の氏は、自由で、快活で、正直で、如何にも青い艸を得た驢馬のやうに、純真無垢な所があつた。
実際氏は、小説や評論を書く合ひ間に、根気よく紀行文を書いてゐた。
いや少し誇張して云へば、小説の多くも紀行文で、その中に Venus Libentina の信者たる男女を点出したものに過ぎなかつた。
さうしてその紀行文を書いてゐる時の氏は、自由で、快活で、正直で、如何にも青い艸を得た驢馬のやうに、純真無垢な所があつた。