芥川龍之介 『あの頃の自分の事』 自分は午前の講義に出席してから、成瀬と二人で久米の下宿へ行つて、そこで一しよに昼飯を食つた。 久米は京都の菊池が、今朝送つてよこしたと云ふ戯曲の原稿を見せた。 それは「坂田藤十郎の恋」と云ふ、徳川時代の名高い役者を主人公にした一幕物だつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア