が、その斑猫のやうな色をした、美しい悪の花は、氏の傾倒してゐるポオやボオドレエルと、同じ荘厳な腐敗の香を放ちながら、或一点では彼等のそれと、全く趣が違つてゐた。
彼等の病的な耽美主義は、その背景に恐る可き冷酷な心を控へてゐる。
彼等はこのごろた石のやうな心を抱いた因果に、嫌でも道徳を捨てなければならなかつた。
が、その斑猫のやうな色をした、美しい悪の花は、氏の傾倒してゐるポオやボオドレエルと、同じ荘厳な腐敗の香を放ちながら、或一点では彼等のそれと、全く趣が違つてゐた。
彼等の病的な耽美主義は、その背景に恐る可き冷酷な心を控へてゐる。
彼等はこのごろた石のやうな心を抱いた因果に、嫌でも道徳を捨てなければならなかつた。