ゴオテイエの病的傾向は、ボオドレエルのそれとひとしく世紀末の色彩は帯びてゐても、云はば活力に満ちた病的傾向だつた。
更に洒落れて形容すれば、宝石の重みを苦にしてゐる、肥満したサルタンの病的傾向だつた。
だから彼には谷崎氏と共に、ポオやボオドレエルに共通する切迫した感じが欠けてゐた。
ゴオテイエの病的傾向は、ボオドレエルのそれとひとしく世紀末の色彩は帯びてゐても、云はば活力に満ちた病的傾向だつた。
更に洒落れて形容すれば、宝石の重みを苦にしてゐる、肥満したサルタンの病的傾向だつた。
だから彼には谷崎氏と共に、ポオやボオドレエルに共通する切迫した感じが欠けてゐた。