更に洒落れて形容すれば、宝石の重みを苦にしてゐる、肥満したサルタンの病的傾向だつた。
だから彼には谷崎氏と共に、ポオやボオドレエルに共通する切迫した感じが欠けてゐた。
が、その代りに感覚的な美を叙述する事にかけては、滾々として百里の波を飜す河のやうな、驚く可き雄弁を備へてゐた。
更に洒落れて形容すれば、宝石の重みを苦にしてゐる、肥満したサルタンの病的傾向だつた。
だから彼には谷崎氏と共に、ポオやボオドレエルに共通する切迫した感じが欠けてゐた。
が、その代りに感覚的な美を叙述する事にかけては、滾々として百里の波を飜す河のやうな、驚く可き雄弁を備へてゐた。