(最近広津和郎氏が谷崎氏を評して、余り健康なのを憾とすると云つたのは、この活力に満ちた病的傾向を指摘したものだらうと思ふ。
が、如何に活力に溢れてゐても、脂肪過多症の患者が存在し得る限り、やはり氏のそれは病的傾向に相違ない。
さうして此の耽美主義に慊らなかつた我々も、流石にその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この滔々たる氏の雄弁である。
(最近広津和郎氏が谷崎氏を評して、余り健康なのを憾とすると云つたのは、この活力に満ちた病的傾向を指摘したものだらうと思ふ。
が、如何に活力に溢れてゐても、脂肪過多症の患者が存在し得る限り、やはり氏のそれは病的傾向に相違ない。
さうして此の耽美主義に慊らなかつた我々も、流石にその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この滔々たる氏の雄弁である。