が、如何に活力に溢れてゐても、脂肪過多症の患者が存在し得る限り、やはり氏のそれは病的傾向に相違ない。
さうして此の耽美主義に慊らなかつた我々も、流石にその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この滔々たる氏の雄弁である。
氏はありとあらゆる日本語や漢語を浚ひ出して、ありとあらゆる感覚的な美を(或は醜を)、「刺青」以後の氏の作品に螺鈿の如く鏤めて行つた。
が、如何に活力に溢れてゐても、脂肪過多症の患者が存在し得る限り、やはり氏のそれは病的傾向に相違ない。
さうして此の耽美主義に慊らなかつた我々も、流石にその非凡な力を認めない訳に行かなかつたのは、この滔々たる氏の雄弁である。
氏はありとあらゆる日本語や漢語を浚ひ出して、ありとあらゆる感覚的な美を(或は醜を)、「刺青」以後の氏の作品に螺鈿の如く鏤めて行つた。