芥川龍之介 『あの頃の自分の事』 そのあとは何があつたか、もう今は覚えてゐない。 が、会が終つて外へ出たら、車寄のまはりに馬車や自働車が、通りぬけられない程沢山並んでゐた。 さうしてその中の一つの自働車には、あの金と白粉との老夫人が毛皮に顔を埋めながら、乗らうとしてゐる所だつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア