芥川龍之介 『山鴫』 縞蒿雀は忽ち啼きやんだ。 それぎり少時は夕影の木々に、ぱつたり囀りが途絶えてしまつた。 空は、――微風さへ全然落ちた空は、その生気のない林の上に、だんだん蒼い色を沈めて来る、――と思ふと鳧が一羽、寂しい声を飛ばせながら、頭の上を翔けて通つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア