芥川龍之介 『山鴫』 それでもトルストイは冷然と、好い加減な返事をしただけだつた。 トウルゲネフはやつと身を起すと、白髪の頭を振りながら、静に書斎の中を歩き出した。 小さな卓の上の蝋燭の火は、彼が行つたり来たりする度に、壁へ映つた彼の影を大小さまざまに変化させた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア