彼は無風帯を横ぎる帆船のように、動詞のテンスを見落したり関係代名詞を間違えたり、行き悩み行き悩み進んで行った。
そのうちにふと気がついて見ると、彼の下検べをして来たところはもうたった四五行しかなかった。
そこを一つ通り越せば、海上用語の暗礁に満ちた、油断のならない荒海だった。
彼は無風帯を横ぎる帆船のように、動詞のテンスを見落したり関係代名詞を間違えたり、行き悩み行き悩み進んで行った。
そのうちにふと気がついて見ると、彼の下検べをして来たところはもうたった四五行しかなかった。
そこを一つ通り越せば、海上用語の暗礁に満ちた、油断のならない荒海だった。