現に二三度は往来へ立ち止まって、近くの飾窓から、大幅の光がさす中に、しっきりなく飛びまわる紙屑を、じっと透かして見た事もありました。
実際その時はそうして見たら、ふだんは人間の眼に見えない物も、夕暗にまぎれる蝙蝠ほどは、朧げにしろ、彷彿と見えそうな気がしたからです。
が、東京の町で不思議なのは、銀座通りに落ちている紙屑ばかりじゃありません。
現に二三度は往来へ立ち止まって、近くの飾窓から、大幅の光がさす中に、しっきりなく飛びまわる紙屑を、じっと透かして見た事もありました。
実際その時はそうして見たら、ふだんは人間の眼に見えない物も、夕暗にまぎれる蝙蝠ほどは、朧げにしろ、彷彿と見えそうな気がしたからです。
が、東京の町で不思議なのは、銀座通りに落ちている紙屑ばかりじゃありません。