と声をかけたじゃありませんか。
私は車掌台のすぐ近くにいましたから、すぐに窓から外を覗いて見ました。
と、外は薄雲のかかった月の光が、朦朧と漂っているだけで、停留場の柱の下は勿論、両側の町家がことごとく戸を鎖した、真夜中の広い往来にも、さらに人間らしい影は見えません。
と声をかけたじゃありませんか。
私は車掌台のすぐ近くにいましたから、すぐに窓から外を覗いて見ました。
と、外は薄雲のかかった月の光が、朦朧と漂っているだけで、停留場の柱の下は勿論、両側の町家がことごとく戸を鎖した、真夜中の広い往来にも、さらに人間らしい影は見えません。