芥川龍之介 『或阿呆の一生』 三十一 大地震 それはどこか熟し切つた杏の匂に近いものだつた。 彼は焼けあとを歩きながら、かすかにこの匂を感じ、炎天に腐つた死骸の匂も存外悪くないと思つたりした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア