或雪曇りに曇つた午後、彼は或カツフエの隅に火のついた葉巻を啣へたまま、向うの蓄音機から流れて来る音楽に耳を傾けてゐた。
それは彼の心もちに妙にしみ渡る音楽だつた。
彼はその音楽の了るのを待ち、蓄音機の前へ歩み寄つてレコオドの貼り札を検べることにした。
或雪曇りに曇つた午後、彼は或カツフエの隅に火のついた葉巻を啣へたまま、向うの蓄音機から流れて来る音楽に耳を傾けてゐた。
それは彼の心もちに妙にしみ渡る音楽だつた。
彼はその音楽の了るのを待ち、蓄音機の前へ歩み寄つてレコオドの貼り札を検べることにした。