ゆうべ(七月十九日)は佐佐木茂索君と馬車に乗つて歩きながら、麦藁帽をかぶつた馭者に北京の物価などを尋ねてゐた。
しかしはつきり目がさめてから二十分ばかりたつうちにいつか憂鬱になつてしまふ。
唯灰色の天幕の裂け目から明るい風景が見えるやうに時々ふだんの心もちになる。
ゆうべ(七月十九日)は佐佐木茂索君と馬車に乗つて歩きながら、麦藁帽をかぶつた馭者に北京の物価などを尋ねてゐた。
しかしはつきり目がさめてから二十分ばかりたつうちにいつか憂鬱になつてしまふ。
唯灰色の天幕の裂け目から明るい風景が見えるやうに時々ふだんの心もちになる。