芥川龍之介 『東洋の秋』 さう云ふ内にこの公園にも、次第に黄昏が近づいて来た。 おれの行く路の右左には、苔の匀や落葉の匀が、混つた土の匀と一しよに、しつとりと冷たく動いてゐる。 その中にうす甘い匀のするのは、人知れず木の間に腐つて行く花や果物の香りかも知れない。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア