芥川龍之介 『東洋の秋』 と思へば路ばたの水たまりの中にも、誰が摘んで捨てたのか、青ざめた薔薇の花が一つ、土にもまみれずに匀つてゐた。 もしこの秋の匀の中に、困憊を重ねたおれ自身を名残りなく浸す事が出来たら―― おれは思はず足を止めた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア