仮に「夏の月」の句をリブレツトオよりもスコアアのすぐれてゐる句とするならば、この句の如きは両者ともに傑出したものの一例である。
年の市に線香を買ひに出るのは物寂びたとは云ふものの、懐しい気もちにも違ひない。
その上「出でばやな」とはずみかけた調子は、宛然芭蕉その人の心の小躍りを見るやうである。
仮に「夏の月」の句をリブレツトオよりもスコアアのすぐれてゐる句とするならば、この句の如きは両者ともに傑出したものの一例である。
年の市に線香を買ひに出るのは物寂びたとは云ふものの、懐しい気もちにも違ひない。
その上「出でばやな」とはずみかけた調子は、宛然芭蕉その人の心の小躍りを見るやうである。