帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、明き地にアセチリン瓦斯をともして、催眠術の本を売っている男がある。
そいつが中々踔厲風発しているから、面白がって前の方へ出て聞いていると、あなたを一つかけて上げましょうと云われたので、匇々退却した。
こっちの興味に感ちがいをする人間ほど、人迷惑なものはない。
帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、明き地にアセチリン瓦斯をともして、催眠術の本を売っている男がある。
そいつが中々踔厲風発しているから、面白がって前の方へ出て聞いていると、あなたを一つかけて上げましょうと云われたので、匇々退却した。
こっちの興味に感ちがいをする人間ほど、人迷惑なものはない。