それから又僕等の語学的素養は文芸上の作品の美を捉へる為には余りに不完全である為であらう。
僕等は、――少くとも僕は紅毛人の書いた詩文の意味だけは理解出来ないことはない。
が、僕等の祖先の書いた詩文――たとへば凡兆の「木の股のあでやかなりし柳かな」に対するほど、一字一音の末に到るまで舌舐めずりをすることは出来ないのである。
それから又僕等の語学的素養は文芸上の作品の美を捉へる為には余りに不完全である為であらう。
僕等は、――少くとも僕は紅毛人の書いた詩文の意味だけは理解出来ないことはない。
が、僕等の祖先の書いた詩文――たとへば凡兆の「木の股のあでやかなりし柳かな」に対するほど、一字一音の末に到るまで舌舐めずりをすることは出来ないのである。