芥川龍之介 『舞踏会』 ワツトオの画の中の御姫様のやうですから。 明子はワツトオを知らなかつた。 だから海軍将校の言葉が呼び起した、美しい過去の幻も――仄暗い森の噴水と凋れて行く薔薇との幻も、一瞬の後には名残りなく消え失せてしまはなければならなかつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア