その根元にはまた、何匹かのとかげが、煤のように黒いからだを、気味悪くへばりつかせていたが、太郎の足音に驚いたのであろう、彼の影の落ちるよりも早く、一度にざわめきながら、四方へ散った。
が、太郎は、それに目をやるけしきもない。
「おれは、悪事をつむに従って、ますます沙金に愛着を感じて来た。
その根元にはまた、何匹かのとかげが、煤のように黒いからだを、気味悪くへばりつかせていたが、太郎の足音に驚いたのであろう、彼の影の落ちるよりも早く、一度にざわめきながら、四方へ散った。
が、太郎は、それに目をやるけしきもない。
「おれは、悪事をつむに従って、ますます沙金に愛着を感じて来た。