もっとも顔かたちは、七八年前の痘瘡が、おれには重く、弟には軽かったので、次郎は、生まれついた眉目をそのままに、うつくしい男になったが、おれはそのために片目つぶれた、生まれもつかない不具になった。
その醜い、片目のおれが、今まで沙金の心を捕えていたとすれば、(これも、おれのうぬぼれだろうか。
それはおれの魂の力に相違ない。
もっとも顔かたちは、七八年前の痘瘡が、おれには重く、弟には軽かったので、次郎は、生まれついた眉目をそのままに、うつくしい男になったが、おれはそのために片目つぶれた、生まれもつかない不具になった。
その醜い、片目のおれが、今まで沙金の心を捕えていたとすれば、(これも、おれのうぬぼれだろうか。
それはおれの魂の力に相違ない。