別して、会ったのちのさびしい心もちでは、よく兄がいとしくなって、人知れない涙もこぼしこぼしした。
現に、一度なぞは、このまま、兄にも沙金にも別れて、東国へでも下ろうとさえ、思った事がある。
そうしたら、兄も自分を憎まなくなるだろうし、自分も沙金を忘れられるだろう。
別して、会ったのちのさびしい心もちでは、よく兄がいとしくなって、人知れない涙もこぼしこぼしした。
現に、一度なぞは、このまま、兄にも沙金にも別れて、東国へでも下ろうとさえ、思った事がある。
そうしたら、兄も自分を憎まなくなるだろうし、自分も沙金を忘れられるだろう。