味方の矢にも、鏃があるぞ。
交野の平六が、斧の柄をたたいて、こうののしると、「おう」という答えがあって、たちまち盗人の中からも、また矢叫びの声が上がり始める。
太刀の柄に手をかけて、やはり後ろに下がっていた次郎は、平六のこのことばに、一種の苛責を感じながら、見ないようにして沙金の顔を横からそっとのぞいて見た。
味方の矢にも、鏃があるぞ。
交野の平六が、斧の柄をたたいて、こうののしると、「おう」という答えがあって、たちまち盗人の中からも、また矢叫びの声が上がり始める。
太刀の柄に手をかけて、やはり後ろに下がっていた次郎は、平六のこのことばに、一種の苛責を感じながら、見ないようにして沙金の顔を横からそっとのぞいて見た。