太腿を縫われた十郎は、立ちたくも立てないのであろう、太刀を杖にして居ざりながら、ちょうど羽根をぬかれた鴉のように、矢を避け避け、もがいている。
次郎は、それを見ると、異様な戦慄を覚えて、思わず腰の太刀をぬき払った。
が、平六はそれを知ると、流し目にじろりと彼の顔を見て、
太腿を縫われた十郎は、立ちたくも立てないのであろう、太刀を杖にして居ざりながら、ちょうど羽根をぬかれた鴉のように、矢を避け避け、もがいている。
次郎は、それを見ると、異様な戦慄を覚えて、思わず腰の太刀をぬき払った。
が、平六はそれを知ると、流し目にじろりと彼の顔を見て、