芥川龍之介 『偸盗』 声に応じて、交野の平六が、太刀の鞘を、柱にぶっつけながら、立ち上がった。 楼上に通う梯子は、二十いくつの段をきざんで、その柱の向こうにかかっている。 ――一同は、理由のない不安に襲われて、しばらくはたれも口をとざしてしまった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア