芥川龍之介 『大導寺信輔の半生』 彼は只頭ばかり大きい、無気味なほど痩せた少年だった。 のみならずはにかみ易い上にも、磨ぎ澄ました肉屋の庖丁にさえ動悸の高まる少年だった。 その点は――殊にその点は伏見鳥羽の役に銃火をくぐった、日頃胆勇自慢の父とは似ても似つかぬのに違いなかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア