芥川龍之介 『英雄の器』 「何しろ項羽と云う男は、英雄の器じゃないですな。 漢の大将呂馬通は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎な髭を撫でて、こう云った。 彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア