芥川龍之介 『英雄の器』 彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている。 その顔がまた、どれもいつになく微笑を浮べているのは、西楚の覇王の首をあげた今日の勝戦の喜びが、まだ消えずにいるからであろう。 「そうかね。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア