芥川龍之介 『玄鶴山房』 朝早く家を出る武夫は勿論、重吉夫婦も大抵は十時には床に就くことにしていた。 その後でもまだ起きているのは九時前後から夜伽をする看護婦の甲野ばかりだった。 甲野は玄鶴の枕もとに赤あかと火の起った火鉢を抱え、居睡りもせずに坐っていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア