思へばトルストイも「戦争と平和」や「アンナ・カレニナ」の大成に没頭せしかば、遂には全欧九十年代の芸術がわからずなりしならん。
勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる自家の芸術を持つてゐれば、毛頭差支へはなきやうなり。
されどわかるわからぬの上より云へば、芸術論を書きたるトルストイは、寧ろ憐むべき鑑賞眼の所有者たりし事は疑ひなし。
思へばトルストイも「戦争と平和」や「アンナ・カレニナ」の大成に没頭せしかば、遂には全欧九十年代の芸術がわからずなりしならん。
勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる自家の芸術を持つてゐれば、毛頭差支へはなきやうなり。
されどわかるわからぬの上より云へば、芸術論を書きたるトルストイは、寧ろ憐むべき鑑賞眼の所有者たりし事は疑ひなし。