勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる自家の芸術を持つてゐれば、毛頭差支へはなきやうなり。
されどわかるわからぬの上より云へば、芸術論を書きたるトルストイは、寧ろ憐むべき鑑賞眼の所有者たりし事は疑ひなし。
まして我々下根の衆生は、好い加減な野心に煽動されて、柄にもない大作にとりかかつたが最期、虻蜂とらずの歎を招くは、わかり切つた事かも知れず。
勿論他人の芸術がわからずとも、トルストイのやうな堂々たる自家の芸術を持つてゐれば、毛頭差支へはなきやうなり。
されどわかるわからぬの上より云へば、芸術論を書きたるトルストイは、寧ろ憐むべき鑑賞眼の所有者たりし事は疑ひなし。
まして我々下根の衆生は、好い加減な野心に煽動されて、柄にもない大作にとりかかつたが最期、虻蜂とらずの歎を招くは、わかり切つた事かも知れず。