観世新路の経師屋があの川へ障子を洗ひに行つてゐると、突然後より抱きつきて、無暗にくすぐり立てるものあり。
経師屋閉口して、仰向けに往来へころげたら、河童一匹背中を離れて、川へどぶんと飛びこみし由、幼時母より聞きし事あり。
その後万年橋の下の水底に、大緋鯉がゐると云ふ噂ありしが、どうなつたか詳しくは知らず。
観世新路の経師屋があの川へ障子を洗ひに行つてゐると、突然後より抱きつきて、無暗にくすぐり立てるものあり。
経師屋閉口して、仰向けに往来へころげたら、河童一匹背中を離れて、川へどぶんと飛びこみし由、幼時母より聞きし事あり。
その後万年橋の下の水底に、大緋鯉がゐると云ふ噂ありしが、どうなつたか詳しくは知らず。