芥川龍之介 『点心』 すると赤ん坊を背負つた少女が一人、濃い影を足もとに落しながら、静に坂を下つて来た。 少女は袖のまくれた手に、茎の長い蕗をかざしてゐる。 何の為めかと思つたら、それは真夏の日光が、すやすや寝入つた赤ん坊の顔へ、当らぬ為の蕗であつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア