(室生は何何し給へと云ふ代りに何何しなさいと云ふのである)まん中へちよつと五切ればかり、まつ黒い羊羹を入れなさい。
室生はかう云ふ忠告さへせずには気のすまない神経を持つてゐるのである。
或日又遊びに来た室生は僕の顔を見るが早いか、団子坂の或骨董屋に青磁の硯屏の出てゐることを話した。
(室生は何何し給へと云ふ代りに何何しなさいと云ふのである)まん中へちよつと五切ればかり、まつ黒い羊羹を入れなさい。
室生はかう云ふ忠告さへせずには気のすまない神経を持つてゐるのである。
或日又遊びに来た室生は僕の顔を見るが早いか、団子坂の或骨董屋に青磁の硯屏の出てゐることを話した。