唯菊池氏の俊寛は、寧ろ外部の生活に安住の因を見出してゐるが、僕のは必しもそればかりではない。
しかし謡や浄瑠璃にある通り、不毛の孤島に取り残された儘、しかもなほ悠悠たる、偉い俊寛を考へられぬではない。
唯この巨鱗を捉へる事は、現在の僕には出来ぬのである。
唯菊池氏の俊寛は、寧ろ外部の生活に安住の因を見出してゐるが、僕のは必しもそればかりではない。
しかし謡や浄瑠璃にある通り、不毛の孤島に取り残された儘、しかもなほ悠悠たる、偉い俊寛を考へられぬではない。
唯この巨鱗を捉へる事は、現在の僕には出来ぬのである。