ラケツトを握る指を切断した後、一層腕を上げたテイルデンはまことに偉大なる選手である。
が、指の満足だつた彼も、――同時に又相手を翻弄する「あそび」の精神に富んでゐた彼も必しも偉大でないことはない。
いや、僕はテイルデン自身も時時はちよつと心の底に、「あそび」の精神に富んでゐた昔をなつかしがつてゐはしないかと思つてゐる。
ラケツトを握る指を切断した後、一層腕を上げたテイルデンはまことに偉大なる選手である。
が、指の満足だつた彼も、――同時に又相手を翻弄する「あそび」の精神に富んでゐた彼も必しも偉大でないことはない。
いや、僕はテイルデン自身も時時はちよつと心の底に、「あそび」の精神に富んでゐた昔をなつかしがつてゐはしないかと思つてゐる。