キツプリング、ブラツクウツド、ビイアスと数へて来ると、どうも皆其机の抽斗には心霊学会の研究報告がはひつてゐさうな心持がする。
殊にブラツクウツドなどは(Algernon Blackwood)御当人が既にセオソフイストだから、どの小説も悉く心霊学的に出来上つてゐる。
この人の小説に「ジヨン・サイレンス」と云ふのがあるが、そのサイレンス先生なるものは、云はば心霊学のシヤアロツク・ホオムス氏で、化物屋敷へ探険に行つたり悪霊に憑かれたのを癒してやつたりする、それを一々書き並べたのが一篇の結構になつてゐる訣です。