ブラツクウツドの「柳」と云ふ小説を読むと、ダニウブ河へボオト旅行に出かけた二人の青年が、河の中の洲に茂つてゐる柳のエレメンタルスに悩まされる。
――エレメンタルスの描写は兎も角も、夜営の所は器用に書いてあります。
この柳の霊なるものは、かすかな銅鑼のやうな声を立てる所までは好いが、三十三間堂のお柳などとは違つて、人間を殺しに来るのださうだから、中々油断はなりません。
ブラツクウツドの「柳」と云ふ小説を読むと、ダニウブ河へボオト旅行に出かけた二人の青年が、河の中の洲に茂つてゐる柳のエレメンタルスに悩まされる。
――エレメンタルスの描写は兎も角も、夜営の所は器用に書いてあります。
この柳の霊なるものは、かすかな銅鑼のやうな声を立てる所までは好いが、三十三間堂のお柳などとは違つて、人間を殺しに来るのださうだから、中々油断はなりません。