芥川龍之介 『蛙』 その又向うには、静な夏の空があつて、そこには何時も細い、硝子のかけのやうな雲が光つてゐる。 さうしてそれらが皆、実際よりも遙に美しく、池の水に映つてゐる。 蛙はその池の中で、永い一日を飽きず、ころろ、かららと鳴きくらしてゐる。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア