芥川龍之介 『蛙』 蛙は、空を仰いで、眼玉を一つぐるりとまはして、それから又、大きな口をあいて云つた。 「神の御名は讃むべきかな……」 さう云ふ語がまだ完らない中に、蛇の頭がぶつけるやうにのびたかと思ふと、この雄辯なる蛙は、見る間にその口に啣へられた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア