上木屋町のお茶屋で、酒を飲んでゐたら、そこにゐた芸者が一人、むやみにはしやぎ廻つた。
それが自分には、どうも躁狂の下地らしい気がした。
少し気味が悪くなつたから、その方の相手を小林君に一任して、隣にゐた舞妓の方を向くと、これはおとなしく、椿餅を食べてゐる。
上木屋町のお茶屋で、酒を飲んでゐたら、そこにゐた芸者が一人、むやみにはしやぎ廻つた。
それが自分には、どうも躁狂の下地らしい気がした。
少し気味が悪くなつたから、その方の相手を小林君に一任して、隣にゐた舞妓の方を向くと、これはおとなしく、椿餅を食べてゐる。