芥川龍之介 『悪魔』 うるがんは或日の夕、南蛮寺の門前で、その姫君の輿の上に、一匹の悪魔が坐つてゐるのを見た。 が、この悪魔は外のそれとは違つて、玉のやうに美しい顔を持つてゐる。 しかもこまねいた両手と云ひ、うなだれた頭と云ひ、恰も何事かに深く思ひ悩んでゐるらしい。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア