双親と共に熱心な天主教の信者である姫君が、悪魔に魅入られてゐると云ふ事は、唯事ではないと思つたのである。
そこでこの伴天連は、輿の側へ近づくと、忽尊い十字架の力によつて難なく悪魔を捕へてしまつた。
さうしてそれを南蛮寺の内陣へ、襟がみをつかみながらつれて来た。
双親と共に熱心な天主教の信者である姫君が、悪魔に魅入られてゐると云ふ事は、唯事ではないと思つたのである。
そこでこの伴天連は、輿の側へ近づくと、忽尊い十字架の力によつて難なく悪魔を捕へてしまつた。
さうしてそれを南蛮寺の内陣へ、襟がみをつかみながらつれて来た。