芥川龍之介 『悪魔』 さうしてそれを南蛮寺の内陣へ、襟がみをつかみながらつれて来た。 内陣には御主耶蘇基督の画像の前に、蝋燭の火が煤ぶりながらともつてゐる。 うるがんはその前に悪魔をひき据ゑて、何故それが姫君の輿の上に乗つてゐたか、厳しく仔細を問ひただした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア