芥川龍之介 『窓』 するとおれもいつの間にか、古ぼけた肱掛椅子に腰を下して、往来の人音を聞く事が懶いやうになり始めた。 いくらおれが待ち暮した所で、客は永久に来ないかも知れない。 おれはあまり長い間、鏡にうつるおれ自身の相手を勤めてゐたやうな気がする。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア