おれは遠い昔から、その芦の茂つた向うに、不思議な世界のある事を知つてゐた。
いや、今でもおれの耳には、Invitation au Voyage の曲が、絶え絶えに其処から漂つて来る。
さう云へば水の匀や芦の匀と一しよに、あの「スマトラの忘れな艸の花」も、蜜のやうな甘い匀を送つて来はしないであらうか。
おれは遠い昔から、その芦の茂つた向うに、不思議な世界のある事を知つてゐた。
いや、今でもおれの耳には、Invitation au Voyage の曲が、絶え絶えに其処から漂つて来る。
さう云へば水の匀や芦の匀と一しよに、あの「スマトラの忘れな艸の花」も、蜜のやうな甘い匀を送つて来はしないであらうか。